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切ない話選手権・リターンズ

調子こいてまたやってしまいました。

切ない話飲みでの会話を文章に。
よければどうぞ。








「せーつーなーい!」
「けど、最後マジっすか?作りじゃなくて?」
「いや、マジwちょっとせつないい話だろw」
「切ない話じゃなくて、良い話になってますよ!」
「やっぱこれいいなぁw一月に一回くらい開催しますかw」
「そんなにネタなくね?」

******************

「小学校6年の頃の話なんだけど。。。いいかな?」
一人が話をはじめた。
居酒屋の雑音が消え、みんなが想像を始める。
ゆっくりと話が動き出した。

暑い夏の日・・・。
小学校の教室・・・。

ボクは黒板を見るフリをしながら、いつものところに目がいった。
斜め前の席のあの子に。
待ちに待った席替えは期待はずれ。
隣にくる偶然を期待してたのに・・・・。

****************

ボクがあの子を好きになったのは、小学校3年生の頃。
音楽室への移動の時に荷物がいっぱいだったボクが落とした笛を拾ってくれた。
それがきっかけで話すようになった。
けど、みんなにバカにされるのが嫌でなかなか話ができないのが辛かった。


「おいいいいwお前、アイツの事好きなの?」
「えーーー?wマジィ?」
「オマエとあの子はアチチアチチアチチwwwww」

その当時は男の子と女の子が話をしているだけで、冷やかされたものだ。

それ以来3年間ずっと好きなまま・・・。
そんな冷やかしをさけながら教室移動や
体育の時にチョロっと話をしているだけだった。
唯一の救いはそれ以来、毎年あの子と同じクラスになれた事。

*****************

授業中にいつものようにあの子を見ていた。
異変に気がついたのはボクだけだった。

あの子はうつむき、下を向いている。
涙が出ていた。
椅子の下や足元に水溜りができている。

どうしてトイレって言えなかったんだろう・・・。
恥ずかしいんだろうな・・・。
誰かに気づかれる前にどうにかしてあげないと・・・。

色々と考える前にボクは動いていた。
教室で飼っているカメを外に出し、水槽を持ってあの子の席に。
それを逆さにしてボクは水槽の中の水を彼女にかけた。

それを皮切りに、教室中が騒ぎになった。


わーーーーー!」
「きゃーーーー!」
「うわーーーーー!ひっでーーーー!」
「ひどいよぉ!どうしてそういう事するのぉーーー!」

先生が大きな声で怒鳴った。
静かに!みんな静かに!!
おい!おまえはなんでそういう事するの!?
イタズラにも程がある!一緒に職員室に来なさい!」


彼女は驚いて、ボクを見ているだけだった。

ボクは先生に連れられ、職員室へ。
他の先生もいる中、ソファに座らされ、先生のお説教が始まった。


「おい、なんで水槽の水なんかかけたんだ?分かるように説明してくれ」
「・・・別に。」
「別にじゃ分からない!ちゃんと説明しなさいって言ってるだろ。」
「大きい声だしてどうしたんですか?先生」
「いや、こいつが・・・」

他の先生も集まり、事情説明が始まった。

何人かの先生が集まり、色々と話をしていた。
ボクはそんな事より、彼女の事が気になっていた。

漏らしてしまったことがばれていないか
とか
カメの水は臭くなかったかな
とか
着替えは体育着があるから平気かな
とかそんな事ばかり。

無反応なボクにいい加減キレた先生はボクの親を呼んだ。
親が来ても、ボクの反応は変わらなかった。
ひたすら「別に」と「何でもありません」を繰り返していた。
お袋はひたすら謝って頭を下げていた。
誰かに話せば、どこがで彼女の事が話になってしまうからだ。

厳重注意を受けて、親と一緒に帰る途中に

「アンタ、もう聞かないから答えなくていいよw」
「なんで?」
「んー。イタズラやった時と今じゃ反応が違うからかなぁ。」
「そうなの?」
「そうよ、アンタはイタズラでやった時はやたら言い訳するのよw
ベラベラとね。今日は違うでしょw何年アンタの親やってると思ってんのw」

「そうじゃなかったら?」
「ぶっ飛ばすわよwwww」
「こわw」
「ただ、親御さんには謝りにいかないとね」
「いかなくていいよ!」
「そういう訳にはいかないでしょ!迷惑かけてるんだから!」

お袋はその日のうちに菓子折りを持って彼女の家に誤りにいった。
謝罪から帰ったお袋は何も言わず、ボクの頭をクシャクシャになでた。

それ以来、家ではその話にはなっていない。

次の日に学校に行くと好奇に駆られた男子は
なんで?どうして?と聞いた。
ボクはあいかわらず、別にwと答えるだけだった。

非難のまなざしを向ける女子は
ボクと彼女を近づけないようにいつも彼女の周りに陣取った。

一度だけ彼女がボクの前にきてモジモジしていたら
取り巻きの女の子が来て


「ダメだよ!こんなバカの近くにいっちゃ!また水かけられるよ!」

と彼女の手をとって、連れて行ってしまった。

そう、ボクと彼女はそれ以来、話すことなく卒業を迎えた。
ボクは彼女を好きなまま。

*********数年後**********

二十歳になった時の同窓会・・・・。
久しぶりに会った彼女は予想通りかわいく、より女の子らしくなっていた。
期待はずれの席替えとは違い、隣の席に彼女が座っていた。

昔話に華が咲き、俺らはみんなと色々話しをした。
誰かが言った。


「あれ?そういえば、お前・・・彼女に水かけたよな?」
「あった!あったねぇ、そんな事!」
「因縁の二人が隣同士座ってんの?w」
「ひどかったよなー、お前」

みんなが俺に聞いた。
「なんで?」
俺は何も答えなかった。
彼女は俺の隣に座り、小さい声で言った。


「もういいのに^^今でもなんだwあの時も今もありがとうね。」

俺は笑顔で答えた。

「別にw」


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コメント

いいオトコすぎw

これもたーさんの実話!?
だとしたらたーさんって。。。
惚れていいっすか?タクはバイなんでwww
(ひきましたね?いまwww)

どれだけ周りにおかしな眼で見られようと、守り通したその気持ち、ぜひとも報われて欲しいもんです。
真実を見抜くお母ちゃんにも泣けますね!

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たーさん、こんばんはw

切ないけど、心がほんわかしました(*・ω・*)
不器用だけど一本芯が通っていてカッコイイ。。
素敵なぉ話をありがとぅございました♪

タクさん
惚れてくだされw
バイっすか!?じゃぁおれタチ役でよろっすwww

yuuさん
そんなに褒められるとこっそり調子にのった上に、
みなさまの前だとだまりますwwww

ほんわかしていただけたならうれしいですw

かっこいい!!!

素敵な男の子ですね(*´∇`*)
これはなかなか出来るようで出来ない・・・
からかうのは簡単だけど、守ってあげるのって難しいし・・
こんな人が居たら惚れるわぁ~~
そして離れないわぁ~~~
ピトッてしちゃいそう・・PC画面ですが(’・c_・` ;)

お返事

azusa♪さん
いやぁ~照れますな。
あ、俺じゃないっすねwww
PC画面にピトッってした後は
モニター拭かないとっすね!
ちなみにたーのモニターは埃だらけになります・・。
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Author:たー
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